
e-ビジネス、e-コマース、およびITビジネスなどの総合領域としてインターネットビジネスを扱うときに、これらの実施において出会うであろうさまざまな課題について、仮想企業の社員であることを想定して、具体的な場面においてどのように対処するか、キャプストーン科目として、総合的なプロジェクト学習をする。
一般にソリューション開発の多くはシーズベースが多く、経営者から見た経営課題との対応の視点が弱くなり勝ちである。また、いわゆる文理融合による問題解決の具体像への経験が不足しがちである。さらには企業経営の課題を理解できるIT技術者の育成も急務である。これらに関する総合的なコースとして参加者が自分の視点で参加することを求めている。
仮想企業 I4Electronicsはパソコン製造販売業である。全体は4ステージにより構成される。第一ステージではビジネスプロセス分析を課題とし、経営的な特質と実績、情報システムの現状などの把握からはじめ、改善提案へと向かう。第二ステージでは、川下についての具体化を扱う。B2Cへの展開として、オンライン直販ショップの開設を意図してプロジェクト学習をする。第三ステージでは、川上を意識した企業間連携、特にサプライチェーンの分析と改善、WebEDIやWebサービスなども含む。第四ステージでは、新技術とクリエイティビティを課題とし、新ビジネス提案ならびに業務新方式の提案が期待される。本年度は、SEO/SEMを扱う。